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プラスチックは元々石油精製時のごみであるナフサからできている

プラスチックは元々石油精製時のごみであるナフサからできている

プラスチックは環境汚染の元凶として、多く語られています。美しい南の国の浜辺に、大量のプラスチック製品が打ち上げらていることなどもその一つの事例です。マイクロプラスチックが海洋生物に与える影響も、大きな問題として取り上げられ始めています。プラスチックは人工物ですので、自然に還ることがないのです。ここではプラスチックについて深く知ることで、この問題の解決の糸口を見いだしていきたいと思います。

プラスチックの秘密

皆さんはプラスチックがどのような工程を経て作られているか知っていますか。実はプラスチックは原油を石油に精製する際に産み出されるごみから、作られているのです。原油を加熱分解するとガソリン、灯油、軽油、ナフサ、重油がとれるのですが、その中のナフサを加工したものが、プラスチックになるのです。 石油を精製して取れたナフサは加熱分解され、エチレンやプロピレンを産み出します。エチレンやプロピレンのようなモノマーを重合することによって、ポリエチレン・ポリプロピレンが作られるのです。ポリエチレン・ポリプロピレンに添加剤を加えて加工しやすくした物をペレットというのですが、このペレットこそがすべてのプラスチック製品の素材となります。ペレットは生産者の必要に応じて形を変え、我々消費者の手元に届けられるというわけです。元々は石油で出るごみを再利用してできたプラスチック製品が、環境汚染の原因となっているのはとても皮肉なことです。しかし一人一人がプラスチック製品と正しく向き合うことができれば、環境に被害を与えずに使用していく余地も残っています。

プラスチックの問題についてのまとめ

プラスチックは世界中で、大きな問題を産み出しています。しかしプラスチックがどのように産み出されているのかは、あまり知られていません。石油のごみを再利用して産み出されているプラスチックは、本来悪といえるものではないはずです。我々一人一人の意識を変えることで、プラスチック製品が環境の負荷にならないようにできるはずです。