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ごみからアートに生まれ変わる

ごみからアートに生まれ変わる

ごみによる環境汚染が問題となっている今、普段は捨ててしまうようなごみを使って制作したアートが話題になっています。ごみでアートを作ることによって、ごみを削減することが出来ます。よって、地球の環境を守ることにもつながっていきます。ここでは、ごみから作るアートの一つである「空き缶壁画」について紹介しています。

空き缶壁画

ごみから生まれるアートの一つとして、空き缶をつなげて作る「空き缶壁画」があります。青森県立浪岡高等学校では、平成2年から毎年3年生によって作られ、屋上から校舎に吊り下げています。壁画に使用する空き缶は、学校で回収されたものです。過去には、小学生が考えたデザインの壁画を地方の子供クラブと保護者たちによって制作され、道路沿いの空き地に設置されていたこともありました。空き缶壁画のデザインは、使用する空き缶の個数分のマスがある方眼用紙を作り、その中で色を塗って考えていきます。
浪岡高校では以前は空き缶にペンキを塗って色を出していましたが、平成19年からはペンキを使用していません。ペンキを塗らなくなった理由として、そのままの色を出した方が芸術的である、ペンキが落ちて汚くなってしまうなどがあったそうですが、「ペンキを塗った缶はリサイクルできない」という点の指摘もありました。現在も、空き缶を回収して缶のそのままの色を使った空き缶壁画を制作する活動が続いています。

ごみもアートになる

この「空き缶壁画」の制作の活動によって、ごみとして捨てられる空き缶の数を減らすことができるだけでなく、ごみや環境についてよく考えるきっかけにもなります。空き缶で素敵な壁画ができるように、ごみも工夫しだいで立派なアートに変わります。ごみを捨てる前に、一度ごみを減らすために自分に出来ることはないのか考えてみましょう。